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2008年7月

トマトの話

今日は左官屋さんのおっちゃんと、お店にちょっといたずらをしました。

汗だくになりながら、いろんなお話をしながら、作業を進めます。

おっちゃんは最近畑をはじめたとのこと。

酔った勢いで畑を借りてしまって、最初は後悔したらしい。

けれども、今ではもう畑の虜。

50坪くらいの土地にいろんな野菜を作っているそうです。


作業を終え一服。

おっちゃんは、クーラーボックスからトマトを出し、半分ぼくに差し出しました。

竜洋の畑で穫れたそのトマトは、不恰好だけれど、とても大きく、甘く、暑い夏の味がしました。




おっちゃんとのいたずらは、あまり目立たないかもしれません。

お店にお越しの際には探してみてください。


トマトのいたずら


でも後で冷静になると、ちょっと調子に載り過ぎたかな、と思えなくもありません。







宮本輝「トマトの話」

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絶対、最強の恋のうた

先日、豊橋のTapTapさんに行ってきました。

下調べなく突然行ったので、場所が分からず、適当に入ったコンビニで道を聞きました。

コンビ二の店員さんは知らなかったのですが、ちょうど買い物に来ていた子供を二人連れたおばちゃんが、その店員さんと知り合いで、「知ってますか?」という問いに答えていただきました。

丁寧な分かりやすい説明を聞き、改めて出発。

おそらくここで左折だろうという交差点で、赤信号待ちしていました。

ふとバックミラーを見ると、おばちゃんの車がすぐ後ろに。

ジェスチャーで、「ここ左?」と聞くと、「そうそう」とジェスチャーで帰ってきました。


信号が青に変わり、窓を少し開け、手を振ります。

ミラーを見ると、おばちゃんは、笑顔で大きく手を振り返してくれました。


おそらくは、二度と合うことのない人なのだけれど、でもとても印象に残りました。





それから、今日、STUDIO M'の方とお話をしました。

ここの食器をぼくが気に入ったので是非使わせてください、売りたいです、という内容です。

とても気持ちよくお話しました。ありがとうございます。

本の取次ぎさんも、CDのディストリビューターさんも、ひつじくらいのお店だと、箸にも棒にもかからない感じなのですが、しっかりと聞いていただきました。

担当の方の器量なのか、会社の方針なのか。

とにかく頑張ろうと思いました。

ちなみに担当者の方は、「絶対、最強の恋のうた」の主人公さんと同じ名字だったのです。




合理化、システム化がすべてではない、と思う瞬間です。







「恋のうた」を謳歌している日記じゃなくてごめんなさい。






ところで、









どなたか、恋のうたの歌い方、教えてください。






中村航「絶対、最強の恋のうた」
絵本やさん「TapTap」
テーブルウェア「STUDIO M'」

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きょうのできごと

正確には昨日の出来事です。

あまり車の出動機会はないのですが、野球があったためたまたま家の前に乗り付けました。

向かいのおじさんが焦っています。

「ちょっと時間ある?乗せて行ってくれないか」

「いいですよ。」

「床屋に家の鍵をわすれちゃったんだ。」

おじさんは、もう車を運転できる歳ではなく、いつもタクシーを使っているそうです。

そんな時にはひつじタクシーの出動です。

すいすい、と床屋まで行き、無事に鍵を受け取りました。

・もともと水窪の出身で山を持っていること。
・娘は東京にいること。
・ご自身も東京に住んでいたこと。

など、こんなことでもない限りしないような話をしました。

山を持っている人に初めて出会いました。

それはものの10分くらいのできごとでした。

おじさんは降りる時、千円札を置いて行ったのです。

「それは受け取れません、この距離だったらいつでも使ってください」

「そうは行かないよ。これからいろいろとお世話になるんだから。」

ぼくの拒絶は受け入れてもらえず、まるで「北の国から」のようでした。

上京するトラックに乗り込む直前、五郎さんから泥付きの一万円札を三枚もらった純のように。



ぼくは丁寧にお礼をしました。


でもちょっとばかり、


まあ山をもっているからいいか、





などという邪まな考えを働かせるのでした。






顔の黒いサフォークひつじは腹も黒いのかもしれません。






北の国から
柴崎友香「きょうのできごと」

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建築現場

お店を作るのにいろんな人が関わっています。

そして、仕事中はムリだったのですが、最近は現場でそういう人たちとお話をします。みなさんいろいろ面白い。


この建物は大工さん一人で立てています。ほぼ手作り。
毎年3件くらいの家を建てているそうです。最近は少ないみたい。だいたい建てた家は覚えているそうです。おそらく100件以上の家を建てているはずです。

「こうできますか?」とお願いすると、気持ちよく引き受けていただき、本当に感謝。


ある日の電話工事のおじさん。
もうおじいさんと言っていいくらいの年齢で、歩く速度もゆっくりで、大丈夫かな、と思いましたが、巧みにバケット付きのトラックをコントロールし、するすると屋根に登って行きました。

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これはすごい。匠の技です。
「すごいですね〜」というとはにかみながら笑っていました。はにかみ王子。


左官屋さん。
モルタルに少し墨を混ぜた感じをリクエストしていたのですが、まるでホイップクリームを混ぜるかのように上手く調合します。

そして水平に塗って行くのですが、ほぼ手作業。これもすごい。

今年息子さんが結婚するそうです。
「おれみたいな仕事をしている人間のうちに嫁にきてくれるなんてとても嬉しい」
と言っていました。
いやいや、良い仕事じゃないですか。



ここ数日外溝をやっているお兄さん二人。
機械が入らない場所なので手作業です。
毎日暑い中汗をかきながら。

最初入った時は、3ヶ月くらいで15kgやせたそうです。
しかも思う存分食べて。

「下手なダイエットよりも効果があるじゃないですか。本出しましょう」

と言ったら笑っていました。

Sh010086_3  

強面ですが、とても気持ちの良いお二人でした。


家は手作りなんだな、としみじみ感じる瞬間です。

多少の傷や汚れは修正いただかないで、そのまま残してもらおうと思います。
人が作ったという証拠に。


もうすぐ完成です。



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きみの名は

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看板を作りました。
久しぶりに長時間、集中。

お店の名前の由来について。

まずは”ひつじ”

本をかなり読むきっかけとなった、村上春樹さんの「羊をめぐる冒険」もそうですが、お店を具体的に計画しはじめた2007年が羊の当り年でした。

携帯の待ち受け画面、もらった枕、羊ヶ丘、などなど。

ひつじはやっぱり顔の黒いサフォークがいいですね。

そして”日和”

これはやっぱり本にあります。

「カンガルー日和」「小春日和」「おさんぽ日和」

他の名前もたくさんあがりましたが、いちばんしっくりくるのが「ひつじ日和」でした。

多分これでほぼ決定です。




村上春樹「羊をめぐる冒険」「カンガルー日和」
野中柊「小春日和」
すずきもも「さっぽろおさんぽ日和」
三浦綾子「ひつじが丘」

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