マフィンおばさんは、パン屋さん。
毎日美味しいパンを、街のみんなのために焼いています。
アノダッテはマフィンおばさんのパン屋さんで働く男の子。
ある日、アノダッテは、忙しいマフィンおばさんを、少しでも助けてあげようとパンを焼きます。
しかし、そのパンは・・。
まだ日差しを浴びただけで汗ばむ、9月のある朝。
あるお店にショップカードを置いてもらおうと、自転車をこいでいました。
そのお店は、素敵な夫婦の営むパン屋さん「アノダッテ」。
以前アノダッテさんに行ったとき、お店の雰囲気も、パンも、働くお二人も、とても良くて、すごく好きになりました。
何よりお店の名前が絵本に由来していることに参ってしまったのです。
アノダッテさんにショップカードを置いていただきたいし、ひつじ日和にも置きたいと思っていました。
ひつじ日和の開店は11時。アノダッテは10時。
少し遠いし、自転車ですが、なんとかこの一時間で行って帰って来なければなりません。
到着したのは、アノダッテさんの開店前。お店の前で休憩していました。
午前10時。
シャッターが開いたところにぼくが立っていたので、奥さんをとても驚かせてしまいました。
「絵本が好きで・・。」「ぼくのお店は本があって・・・。」焦って説明するのでますます怪しげな人物です。
にもかかわらず、快くお店のカードを置いていただきました。
ぼくは食パンを買い、アノダッテさんのカードを預かり、ペダルを強力に踏み込みました。
そのアノダッテさんご夫婦が先日、なんとひつじ日和に来てくれたのです。
それだけでも嬉しいのに、いろいろとお話をさせてもらいました。
ぼくは以前、三年ちょっと埼玉で暮らしていたのですが、たまに行っていたパン屋さんでお二人は働いていたことが判明。
実はその頃からお二人のパンを食べていたのです。
ぼくの気持ちは絵本の中のアノダッテが焼いたパンのように膨らみました。
ひつじ日和も、誰かの気持ちを膨らませられるようになるといいなぁ。
絵本の中のパンはすごいことになりますけれどね・・。
竹林 亜紀, 河本 祥子 「マフィンおばさんのぱんや」